おおお。
Originally shared by ほりまさたけ(ほりまさたけ)
ほぼ日大統領選:「世論調査」って?
今日はもう一個上げておきますw
一回目の討論会まではオバマさんの一方的なリードだったのが、討論会でやる気のない雰囲気を醸しだして一気に接戦になってしまった今回の選挙。日本でも「世論調査でロムニー氏リード」という報道がよくあるのですが、この世論調査とはなんでしょう?
報道ではちゃんと書かれていないのでよくわからないのですが、たぶんここでいうのは世論調査会社や各放送局などがとりまとめている national poll のこと。
全国無作為に数千人に電話などをして「もし今日選挙だったらどちらに投じますか?」という質問をするもの。
ただここで面倒なのですが、Registered voter 「選挙資格のある人」は必ずしも選挙にはいかないので、Likely voter 「多分選挙に行く人」という母集団を割と恣意的に作って計算したりしています。だから Gallup などの数字ではロムニーさんリードになっているけど、他の national poll ではそうはなっていない。で、日本のマスコミは手間のすくない Gallup とかを報じるので偏ってしまう、と。Gallup、Rasmussenは共和党寄りというのも計算に入れないとなかなか正確なところがわからない。
じゃあどうすればいいかというと national poll をたくさんとってきて poll of poll 「世論調査の世論調査」を作成して統計モデルでアンサンブルするともっともらしい傾向がでてきます。http://fivethirtyeight.blogs.nytimes.com/ などはこの方式。これだと、誤差の範囲内でオバマさん優勢。どれだけかぶっているかはサイトにいっていただいて、マウスオーバーするとわかります。
でも! これは結局は「全国」の世論調査。大統領選を決めるのは「選挙人」の獲得なので、実は接戦の場合は national poll が選挙の結果を予測できないというのがこの数字の難しいところ。
この数字の争いをみるのも大統領選ウォッチャーの醍醐味です。
(僕は気候政策の関係上オバマ押しなのでそこは差し引いて読んでね)
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